お知らせ

  • 2025.03.06

    神農英雄助教らの新しい論文がCell Reports Medicine誌に掲載されました

    新生児グループの神農英雄助教が米国Children’s National Hospital留学中に行った研究がCell Reports Medicine誌に掲載されました。

    Jinnou H, Rosko LM, Yamashita S, Henmi S, Prasad J, Lam VK, Agaronyan A, Tu TW, Imamura Y, Kuboyama K, Sawamoto K, Hashimoto-Torii K, Ishibashi N, Gallo V. Outer radial glia promotes white matter regeneration after neonatal brain injury. Cell Rep Med. 2025

     

    名古屋市立大学(神経発達・再生医学)、Pennsylvania州立大学やHoward大学との国際共同研究により、ヒトの新生児がもつ脳障害後の神経再生メカニズムを世界で初めて明らかにしました。ヒト新生児の脳にのみ存在する神経幹細胞である「外側放射状グリア(outer radial glia)」が脳障害後に細胞増殖能力を増強し、オリゴデンドロサイト前駆細胞の産生が増加することを発見しました。また、この外側放射状グリアの細胞増殖能力はATF5シグナル経路によって制御されることを解明しました。さらに、ヒト新生児と同様の脳構造をもつ新生仔ブタへATF5シグナルを活性化させる薬剤を非侵襲的に投与することにより、大脳白質傷害部のオリゴデンドロサイトの増加が促進され、白質の再生および歩行機能の改善に成功しました。本研究の知見を発展させることで、新生児脳障害の再生医療の実現が大きく期待できます。

    プレスリリース:ヒトの新生児脳がもつ再生メカニズムを発見(新生児脳障害の再生医療の実現化に期待)

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