奨励賞受賞者報告

奨励賞受賞者は以下の4名の先生に決定しました。

根岸豊先生、篠原務先生、吉田悟先生、芦刈友加先生。

おめでとうございます。来年もたくさんのご応募お待ちしております。

次回に向け投票方法、選考方法、選考基準等ご意見お待ちしております。

3月21日(土)集談会で賞状と副賞の授与が行われました。

芦刈友加先生は都合により欠席されたので、

代わりに責任著者の伊藤孝一先生に渡されました。

文責 杉浦時雄

奨励賞DSC_0096

 

1回名古屋市立大学小児科学術奨励賞選考経過

 

第1回名古屋市立大学小児科学術奨励賞選考委員長

名古屋市立大学大学院医学研究科新生児・小児医学分野・教授

齋藤伸治

 

第1回名市大小児科学術奨励賞には7名から応募があり、医局員全員が参加するメールde総選挙の結果を踏まえ、平成27年3月2日のスタッフ会議において慎重に討議を行った結果、4名の方に授与することが決定されました。この賞は若手(卒後10名以内)の先生方の論文作成を促すことを目的としています。今回の7名の先生方の論文はいずれも質の高い優れた論文でした。選考は多くの意見が飛び交い、収集不能が危惧されましたが、杉浦時雄医局長の忍耐深く粘り強い司会進行により、4名の方を選出いたしました。ここに選考経過の概略を記します。来年はより一層多くの先生のご応募を期待しています。

結果的には、投票上位4名が選考されました。選考基準は投票数に加えて、基礎研究か臨床研究か、大学院での学位取得の仕事か実臨床での仕事か、大学か一般病院か、英語論文か日本語論文かなどを総合的に勘案いたしました。共催の同門会幹事会から、大学院や基礎医学に過度に偏ることなく、一般病院の先生が応募意欲を失わないようにすることが求められており、その点も重視いたしました。

受賞され論文について解説いたします。根岸先生の論文はLeigh症候群の原因となる新規のミトコンドリアDNA変異を同定した英語論文です。発見の新規性が評価されましたが、大学院生の研究環境が懸念されました。篠原先生の論文は学位論文(英語)として三重大学での研究の成果です。結果の新規性のみならず、多大な努力による多数の実験結果が高く評価されました。学位論文であることが考慮要因でした。吉田先生の論文は新生児におけるAi(死亡時画像診断)についてまとめられた臨床研究論文(日本語)です。新生児での重要な課題に取り組まれたことが評価されました。実臨床の先生への有用性として日本語論文の良さが示されていたと思います。大学在籍中のまとめですが、論文作成は三方原病院で行われています。芦刈先生の論文は新生児胆汁うっ滞の原因として先天性複合型下垂体機能低下症の重要性を示した日本語論文です。胆汁うっ滞の鑑別診断に有用な情報であることが評価されました。大学時代のまとめですが、執筆は西部医療センターで行われています。

残念ながら受賞を逃した論文についてです。大橋先生は名市大病院発達外来における広汎性発達障害児の受診状況の推移についての日本語論文です。発達障害診断の状況の変化を示した優れた論文ですが、新規性がやや乏しいところが課題でした。長柄先生の論文は豊橋市民病院で経験した症例についての日本語での1例報告です。このような論文こそを応援したいと考えています。日本語の症例報告なので、評価がやや低くなりましたが、次を期待しています。川瀬先生の論文は豊橋市民病院で経験した症例の英文での症例報告です。実臨床での症例の中に存在する新規性を見つけ出し、英文にまとめあげる姿勢は高く評価されます。もう一歩でしたが、川瀬先生はすでにもうひとつの英文症例報告を完成されており、次回の最右翼でしょう。

カテゴリー: 奨励賞 パーマリンク