施設紹介

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病棟・中央診療棟の建て替えの際に、当時小児科教授だった戸苅創先生からの「子どものフロアを別世界にしましょう」という要望を受け、2003年に小児病棟の空間およびインテリアのデザインを手がけました。
市や施工現場の方の積極的なご協力のもど、メンテナンス等の課題をクリアしながら完成した病棟は、結果として評判を呼び、その後も放射線部や小児外来のデザインもすることに。
空間の用途や担当した学生の個性によって、それぞれのデザインは異なりますが、病棟に描いたキャラクターを放射線部や外来にも登場させることによって、全体のつながりを持たせました。

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病院での入院生活がどれほど不自由で不安であるかは、経験した人でないとわからないものです。ましてや発達段階にある子どもたちが、病気というハンディを背負いながら、なお病院という非日常的空間に身を置かざるを得ないとしたら、それはとてもつらいことです。高度に発達した病院は、人工の素材、空調、照明に囲われ、色彩や素材感に乏しい閉鎖的な人工環境とならざるを得ません。 病で落ち込んだ心は、こうした空間から強いストレスを受けます。高度な医療サービスや、清潔で機能的な病院環境は、必ずしも療養中の精神的ストレスを取り除いてはくれません。むしろ、窓から差し込む光の変化や、窓越しに見ることのできる風景の変化の方が、どれだけ患者の気持ちを癒し、前向きな気持ちを持たせてくれることでしょうか?

名古屋市立大学大学院芸術工学研究科教授 鈴木賢一

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「小児内科病棟 みどりのほし」 木を模した廊下の柱

「NICU(新生児集中治療室)そらのほし」

「NICU(新生児集中治療室)そらのほし」壁には窓のような額絵が描かれている

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「小児外科病棟 うみのほし」 魚の絵が描かれたプレイルーム

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「小児科外来 もりのほし」 ゴリラの親子など動物がいっぱい

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「小児外科病棟廊下」案内サインもトータルにデザイン

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「放射線部のX線撮影室の扉」 キャラクターを用いてレントゲンの説明を することで検査の不安を軽減

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img_facil04a☆病棟
小児患者が滞在する生活空間。そのため遊びの要素を取り入れたり、長時間いてもくつろげる色合いを配置。スタッフが季節にあわせて飾り付けをすることも多い。

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☆外来
通いで診察や治療を受ける場。明るくはげますようなモチーフ・色合いを選んだほか、診察室の扉には動物のイラストの中に数字を隠し、雰囲気をやわらげた。

img_facil04d☆処置室・検査室
診察台に横になったときに目につく天井や無機的な設備機器へ装飾することで、処置室や検査室もやさしい雰囲気になる。

[記事公開日]2014/05/22