名市大小児科学術奨励賞受賞者

名市大小児科学術奨励賞受賞者は以下の4名の先生に決定しました。

おめでとうございます。

米山美月先生「Probability curves for predicting symptom severity during oral food challenge with milk」

佐藤新紀子先生「Effects of tolvaptan on congestive heart failure complicated with chylothorax in a neonate」

大橋圭先生「Concordance of classifications using DSM-5 and DSM-IV-TR criteria for autism spectrum disorder」

川瀬恒哉先生「Single nucleotide polymorphisms in AGTR1, TFAP2B, and TRAF1 are not associated with the incidence of patent ductus arteriosus in Japanese preterm  infants」

3月19日(土)集談会で賞状と副賞(賞金総額20万円)の授与が行われました。

論文毎に参加賞が授与されました。

来年もたくさんのご応募お待ちしております。DSC_0126

 

2回名古屋市立大学小児科学術奨励賞選考経過

名古屋市立大学小児科学術奨励賞選考委員長

名古屋市立大学大学院医学研究科新生児・小児医学分野・教授

齋藤伸治

第2回名市大小児科学術奨励賞には昨年を2名上回る9名11論文の応募がありました。2名は2つの論文を応募しておりました。医局員全員が参加するメールde総選挙の結果を踏まえ、平成27年3月7日のスタッフ会議において4名の方に授与することを決定しました。メールde総選挙の参加者が昨年よりも減少していたことが少し残念ですが、若手からの論文が増えていることは喜ばしいと思います。小児科専門医取得には論文作成が条件です。若い先生には論文作成を通して、批判的、科学的思考を培っていただき、小児科医医療のレベルアップに務めていただきたいと願っています。

今年度から、受賞者は大学から1名以上、大学以外の関連病院から1名以上と選考基準を変更しました。結果的には上位4論文(選考は論文単位で行いました)のメールde総選挙結果は拮抗し、次点との差が明らかでした。そして、大学と関連病院とのバランスも期せずして適切であったため、今年の選考はスムーズでした。すべて英文論文が選考されました。

受賞論文について解説いたします。川瀬恒哉先生(名市大)の論文は未熟児動脈管開存症を規定する遺伝要因についての報告です。早産児107例(名市大病院と豊橋市民病院)を対象としてこれまでに関連が報告された5つの単一遺伝子多型について検討し、日本人ではこれらの多型の関連は低いことを示しました。ネガティブな結果は残念でしたが、多数例での検討が評価されました。大橋圭先生(名市大)は40名の自閉症スペクトラム障害患者を対象として、従来のDSM-IV-TRと新しいDSM-5での評価を行い、その一致率を検討しました。その結果、DSM-5では特に高年齢や高機能例で一致率が低いことを示しました。新しい診断基準の問題点を明らかにした点が評価されました。佐藤新紀子先生(聖霊病院)は新生児心不全に対するトルバプタン(サムスカ)の効果と安全性について報告しました。トルバプタンが新生児でも安全に使用できることを示したことが評価されました。米山美月先生(西部医療センター)は名市大小児科アレルギーグループの共同研究から、牛乳経口負荷試験における牛乳特異的IgEと誘発症状の重症度との関連を示すプロバビリティーカーブを作成し、報告しました。アレルギーグループ共同研究の成果を遺憾なく発揮されたと思います。

応募者が増えたために、英文論文であっても受賞を逃すかたが出てきています。また、今回は日本語論文での受賞はありませんでした。英文でoriginal articleが高い評価を受けることはやむを得ないのかもしれません。しかし、身近な患者からアイデアを得て、論文にまとめることは自分にとっても患者にとっても価値のあることです。積極的に論文を書いて、どんどん応募して欲しいと思います。来年の奨励賞への応募が益々増え、激戦となることを期待しています。

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奨励賞投票

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奨励賞投票受付中

名市大小児科学術奨励賞の投票開始

9 名の先生から11論文ご応募いただきました。

ありがとうございました。メール de 総選挙を行います。番号は受け付け順です。

全文は医局員用のホームページで閲覧できます。

各論文のアドレスにメールして下さい。

各アドレスの「あっとまーく」を「@」に変更してメールしてください。

空メールで結構です。

投票権は医局員のみで1 人 1 票です。性善説です。

2 月 29日締め切り。受賞者と人数は投票結果を踏まえて選考員会で決定します。

結果は、3 月 19 日(土)の名市大小児科臨床集談会で公表します。

文責 杉浦時雄

奨励賞2016

エントリーNo.1

ronbun1あっとncu-ped.com

堀いくみ

「Diffuse alveolar hemorrhage secondary to ANCA-associated vasculitis

in a patient with Down syndrome」

Pediatrics International(2015)

 

エントリーNo.2

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川瀬恒哉

「Nemaline myopathy with KLHL40 mutation presenting as congenital totally locked-in state」Brain and Development (2015)

 

エントリーNo.3

ronbun3あっとncu-ped.com

川瀬恒哉

「Single nucleotide polymorphisms in AGTR1, TFAP2B, and TRAF1 are not

associated with the incidence of patent ductus arteriosus in Japanese preterm infants」

Pediatrics International(2015)

 

エントリーNo.4

ronbun4あっとncu-ped.com

大橋圭

「Concordance of classifications using DSM-5 and DSM-IV-TR criteria for autism spectrum disorder」

Pediatrics International(2015)

 

エントリーNo.5

ronbun5あっとncu-ped.com

長柄俊佑

「長期ラズベリーリーフティーを飲用していた母体より出生した動脈管早期収縮の1例」

日本周産期・新生児医学会雑誌(2015)

 

エントリーNo.6

ronbun6あっとncu-ped.com

長柄俊佑

「軽微な外傷に伴う脊髄梗塞と考えられた1例」

日本小児科学会雑誌(2015)

 

エントリーNo.7

ronbun7あっとncu-ped.com

岡村淳

「水泳中に心原性心停止をきたし、低体温療法で救命した11歳男児例」

日本小児救急医学会雑誌(2015)

 

エントリーNo.8

ronbun8あっとncu-ped.com

佐藤新紀子

「Effects of tolvaptan on congestive heart failure complicated with chylothorax in a neonate」

Pediatrics International(2015)

 

エントリーNo.9

ronbun9あっとncu-ped.com

竹下覚

「Novel DCX mutation-caused lissencephaly in a boy and very mild heterotopia in his mother」

Pediatrics International(2015)

 

エントリーNo.10

ronbun10あっとncu-ped.com

米山美月

「Probability curves for predicting symptom severity during oral food challenge with milk」

Annals of Allergy, Asthma and Immunology(2015)

 

エントリーNo.11

ronbun11あっとncu-ped.com

野村武雅

「反復する喘鳴の精査で診断に至ったI型喉頭気管食道裂の2例」

日本小児科学会雑誌(2015)

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2016名市大小児科学術奨励賞

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奨励賞受賞者報告

奨励賞受賞者は以下の4名の先生に決定しました。

根岸豊先生、篠原務先生、吉田悟先生、芦刈友加先生。

おめでとうございます。来年もたくさんのご応募お待ちしております。

次回に向け投票方法、選考方法、選考基準等ご意見お待ちしております。

3月21日(土)集談会で賞状と副賞の授与が行われました。

芦刈友加先生は都合により欠席されたので、

代わりに責任著者の伊藤孝一先生に渡されました。

文責 杉浦時雄

奨励賞DSC_0096

 

1回名古屋市立大学小児科学術奨励賞選考経過

 

第1回名古屋市立大学小児科学術奨励賞選考委員長

名古屋市立大学大学院医学研究科新生児・小児医学分野・教授

齋藤伸治

 

第1回名市大小児科学術奨励賞には7名から応募があり、医局員全員が参加するメールde総選挙の結果を踏まえ、平成27年3月2日のスタッフ会議において慎重に討議を行った結果、4名の方に授与することが決定されました。この賞は若手(卒後10名以内)の先生方の論文作成を促すことを目的としています。今回の7名の先生方の論文はいずれも質の高い優れた論文でした。選考は多くの意見が飛び交い、収集不能が危惧されましたが、杉浦時雄医局長の忍耐深く粘り強い司会進行により、4名の方を選出いたしました。ここに選考経過の概略を記します。来年はより一層多くの先生のご応募を期待しています。

結果的には、投票上位4名が選考されました。選考基準は投票数に加えて、基礎研究か臨床研究か、大学院での学位取得の仕事か実臨床での仕事か、大学か一般病院か、英語論文か日本語論文かなどを総合的に勘案いたしました。共催の同門会幹事会から、大学院や基礎医学に過度に偏ることなく、一般病院の先生が応募意欲を失わないようにすることが求められており、その点も重視いたしました。

受賞され論文について解説いたします。根岸先生の論文はLeigh症候群の原因となる新規のミトコンドリアDNA変異を同定した英語論文です。発見の新規性が評価されましたが、大学院生の研究環境が懸念されました。篠原先生の論文は学位論文(英語)として三重大学での研究の成果です。結果の新規性のみならず、多大な努力による多数の実験結果が高く評価されました。学位論文であることが考慮要因でした。吉田先生の論文は新生児におけるAi(死亡時画像診断)についてまとめられた臨床研究論文(日本語)です。新生児での重要な課題に取り組まれたことが評価されました。実臨床の先生への有用性として日本語論文の良さが示されていたと思います。大学在籍中のまとめですが、論文作成は三方原病院で行われています。芦刈先生の論文は新生児胆汁うっ滞の原因として先天性複合型下垂体機能低下症の重要性を示した日本語論文です。胆汁うっ滞の鑑別診断に有用な情報であることが評価されました。大学時代のまとめですが、執筆は西部医療センターで行われています。

残念ながら受賞を逃した論文についてです。大橋先生は名市大病院発達外来における広汎性発達障害児の受診状況の推移についての日本語論文です。発達障害診断の状況の変化を示した優れた論文ですが、新規性がやや乏しいところが課題でした。長柄先生の論文は豊橋市民病院で経験した症例についての日本語での1例報告です。このような論文こそを応援したいと考えています。日本語の症例報告なので、評価がやや低くなりましたが、次を期待しています。川瀬先生の論文は豊橋市民病院で経験した症例の英文での症例報告です。実臨床での症例の中に存在する新規性を見つけ出し、英文にまとめあげる姿勢は高く評価されます。もう一歩でしたが、川瀬先生はすでにもうひとつの英文症例報告を完成されており、次回の最右翼でしょう。

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