肝臓グループが対応する主な疾患

B型肝炎

微熱、疲れ、黄疸などの症状を伴いますが、無症状なことも多いです。母子感染予防の対象疾患となっています。

私たちは第一子でB型肝炎母子感染が成立してしまったお母さんに対して、第二子妊娠時に抗ウイルス薬ラミブジンを投与し、 母子感染防止に成功しています。ウイルス量が多くリスクが高い妊婦さんには個別の対応が必要と考えます。

C型肝炎

微熱、疲れ、黄疸などの症状を伴いますが、無症状なことも多いです。母親が陽性の場合、約10%に母子感染が成立するとされています。

サイトメガロウイルス肝炎

微熱、疲れ、黄疸などの症状を伴います。乳児期に発症することが多い疾患です。

新生児肝炎

生まれて数ヶ月以内の赤ちゃんが発症する病気で、白っぽい便、やや緑がかった黄疸などの症状をきたします。

PFIC(進行性家族性肝内胆汁うっ滞症)

新生児肝炎と同様な症状が長く続き、進行すると肝硬変となります。全身の痒み、疲れ、黄疸などの症状を伴います。

NICCD(シトリン欠損を伴う新生児肝内胆汁うっ滞症)

新生児肝炎と同様な症状が続きますが、乳児期以降に軽快することが多い疾患です。たんぱく質や脂質を多く含む食品を好むようになります。

小児を対象とした肝臓専門外来を開設し、ウイルス肝炎に対する抗ウイルス療法(ペグインターフェロン療法など)や、新生児期から乳児期にかけての胆汁うっ滞性肝疾患(代謝性肝疾患を含む)に対する利胆剤(ウルソデオキシコール酸等)、脂溶性ビタミン(A、D、E、K)、MCTミルク等による治療を行っています。必要に応じて肝移植が可能な施設と連携し診療にあたっています。

現在私たちは、次世代シーケンサーを用いた新生児・乳児胆汁うっ滞疾患に対して網羅的遺伝子解析を行っています。上記にあげた疾患やアラジール症候群等の原因遺伝子を対象としています。倫理委員会承認済。これまでに全国から検体を頂き、100例以上の解析を行いました。
約1/3の症例で遺伝学的確定診断が可能でした。同時に複数の検体処理ができ,かつ網羅的遺伝子解析が可能なため,新生児・乳児胆汁うっ滞疾患の診断に有用であると考えます。

名市大肝臓グループ研究

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